江戸時代の松代藩主真田家ゆかりの地、長野市松代町で11日、「第60回松代藩真田十万石まつり」のメーンイベント「真田十万石行列」があった。来年1月に放送が始まるNHK大河ドラマ「真田丸」に出演する俳優の大泉洋さんと吉田羊さんが見守る中、色鮮やかな甲冑(かっちゅう)を身に着けた約250人の行列が町内を勇壮に練り歩いた。
真田丸は、戦国武将真田信繁(幸村)を主人公に、その生涯を描く。大泉さんは幸村の兄で松代藩真田家の礎を築いた初代藩主信幸(信之)役、吉田さんは徳川家康の養女で信幸の正室小松姫役を演じる。
松代城跡(国史跡)太鼓門前に設けたステージで、吉田さんが「いざ出陣でございます」と一声。大泉さんが「放て」と号令を掛けると、大砲を連想させるごう音が鳴り響き、行列が動きだした。長野市里島の主婦内山美幸さん(31)は「スマホ(スマートフォン)の空き容量が無くなるくらい、いっぱい写真を撮ってしまいました」と興奮気味に話していた。
大泉さんと吉田さんは、信幸の墓がある長国寺(長野市松代町松代)と小松姫の菩提寺(ぼだいじ)「大英寺」(同)も訪れた。花を供えて焼香をしたり、手を合わせたりして、信幸や小松姫の生涯に思いをはせた。大泉さんは信幸の墓前で「来ることができてよかった」と話し、「よろしくお願いします」と声を掛けていた。