JR城端、氷見両線の観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」(愛称・べるもんた)が11日、城端線の高岡-城端駅間で運行を始め、砺波、福野、福光、城端の4駅で、周辺住民やシンボルキャラクターらが温かく迎えた。
終点の城端駅(南砺市)では、子どもから大人まで大勢がホームを埋め、高岡発の列車が到着すると、手を振って迎えた。
同駅前で歓迎式があり、同市の歌手、林道美有紀さんが南砺市の歌「緑の里から」を響かせ、住民による「城端むぎや」の披露もあった。埼玉県久喜市から妻と共に訪れた中島明彦さん(57)は「各駅での歓迎ぶりに感動した」と話していた。
砺波駅では、砺波市観光協会や市職員、市民有志でつくる「城端線もりあげ隊」のメンバーら約20人がチューリップの造花やのぼり旗を手に出迎えた。市民や市のシンボルキャラクターのチューリ君、リップちゃんも乗客に手を振った。兵庫県姫路市の会社員、中野敬一さん(47)は「車窓から田んぼが広がる素朴な風景が楽しめた」と話し、雰囲気を満喫した様子だった。
■「南砺トート」乗客に贈る 市観光協会
南砺市観光協会は、「べるもんた」運行に合わせ、トートバッグ500枚を作製し、JR城端線での運行初日の11日、城端駅に降りた利用客にプレゼントした。
バッグの真ん中に「NANTO(なんと)」の文字をデザインし、市をアピール。今後も運行日に、乗客へ贈る。同市福野、福光、城端各地域の散策コースや名所、名店を盛り込んだパンフレットを添え、市内各地への誘導を狙う。