南砺市観光協会は、JR城端線に観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」(愛称・べるもんた)が今月から運行したのに合わせ、市内停車駅の福野、福光、城端の「まち歩きマップ」を新たに作った。名所・名物の説明と場所案内だけにとどめず、どう巡るかのモデルコースを提案しているのが特徴。各駅で下車した県外観光客にオリジナルのトートバッグと共に配り、街なかでの滞在時間延長や市民との交流を促す。
マップは福野、福光が1種類ずつ、城端2種類の計4種類作った。それぞれ10カ所ずつの名所や名物商品がある老舗店などを紹介。各駅を発着点にした周遊順を示し、徒歩での所要時間も記した。
地元の歴史文化を継承する男性たちの生きざまを発信し、南砺の魅力を伝える「南砺男子」プロジェクトともコラボレーション。観光客に「南砺男子」との出会いや語らいを楽しんでもらおうと、「南砺男子」がいる名所、名店の紹介欄にはその顔写真を載せるなどの工夫を凝らした。
市観光協会は「選ばれる観光地となりリピーターを増やすため、『べるもんたのお客さまは決して離さない』を合言葉に市全体で歓迎ムードを醸成したい」とし、トートバッグとマップを手にした観光客への積極的な声掛けも市民に働き掛けている。
べるもんた乗客へのトートバッグプレゼントは県外客限定で500枚用意。まち歩きマップは今後も作り、種類を増やすことも検討している。