福井県若狭町世久見(せくみ)の県海浜自然センターに地元の漁師が釣り上げた体長約80センチのコブダイが、展示されている。頭に大きなコブが突き出たユニークな形をしており、来館者の注目を集めている。
県漁連敦賀支所に持ち込まれたコブダイを同センターが買い取り、23日から1階の大型水槽で展示を始めた。
体重は11キロ。稚魚の段階では雌だが、約50センチを超えると頭部にコブが突き出てきて雄に性転換する珍しい特徴を持っている。最大で体長1メートルほどに成長するという。
真っ赤な体にいかつい顔で悠々と泳ぐ姿は迫力満点で、子どもたちに人気があり、早速写真に収めるなどしていた。
0歳と3歳の子どもを連れて訪れた藤川由佳里さん(30)は「コブが印象的な面白い顔。魚が大好きな子どもに見せてやれてよかった」と笑顔だった。