JR城端線活性化に向け、アイデアや意見が相次いだシンポジウム=南砺市福野文化創造センター

JR城端線活性化に向け、アイデアや意見が相次いだシンポジウム=南砺市福野文化創造センター

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城端線で観光活性化 福野で住民グループらがシンポ

北日本新聞(2015年11月15日)

 JR城端線の利用促進や観光への活用をテーマにしたシンポジウムが14日、南砺市福野文化創造センターで開かれ、大学の専門家や沿線高校の生徒から、地元特産品による魅力づくりや、ダイヤ改編などのアイデアが出された。

 北陸新幹線開業と、城端線での観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」(愛称・べるもんた)の運行開始を機に、城端線への関心を高めようと、住民グループ「南砺の城端線を活(い)かす会」(古瀬正嗣会長)などが企画した。

 中嶋勝彦元帝京平成大教授は、団塊世代の旅行が平日に多いことを踏まえ、「平日にも『べるもんた』を運行すべきだ」と訴えた。花島榮一市商工会長は、「着地型観光」の取り組みを紹介し、「おもてなしの心を育てたい」と意気込みを語った。

 南砺福野、南砺福光両高校生徒らは「里芋コロッケなどの特産を車内で試食できればいい」「SNSで魅力を発信したい」など、利用者増加へのアイデアを出し合った。

 中川大・京都大大学院教授は基調講演で、城端線の利便性を高める方策として、一定間隔おきの時間に運行するダイヤへの改編を提案。公共交通を活用し、まち歩きをする観光が主流になっていることに、城端線の新たな活路があることも訴えた。

 「ふるさと城端線応援団」の松本久介団長が、砺波平野の産業育成などに果たした城端線の役割を報告した。北日本新聞社後援。

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