世界遺産登録20周年を迎えた南砺市上平地域の菅沼合掌造り集落で14日、消火訓練が行われ、晩秋の山里に一斉放水のアーチが描かれた。
住民と市消防団上平方面団員、南砺消防署五箇山出張所の署員計約60人が参加。火災を想定し、24基の放水銃とポンプ車7台から次々と水が放たれ、茅(かや)ぶき屋根の上に何本もの水柱が高々と上がった。
訓練は越中五箇山菅沼集落保存顕彰会と上平方面団が毎年行っている。中谷真人方面団長は「先人から受け継いだ地域の宝であり、世界の財産でもある合掌集落を住民の使命として守り続けなければならない」と訓示した。