氷見市胡桃(くるみ)自治会(多胡弘也会長)は24日、「滑らない神社」として知られる地元の胡桃火神社で、神木を利用したお守りと絵馬の御(み)霊(たま)遷(うつ)しの儀を行った。
胡桃地区は過去に何度も地滑りに襲われたが、火神社だけ無事だったとされる。集落が壊滅状態になった1964年の地滑りも土砂は社殿を避けるように流れていった。
これにあやかり、住民が2007年から神社境内の神木を入れたお守りや神木で作った絵馬を滑り止め、災いよけのお守りとして販売。合格祈願や冬期間のスリップ防止、選挙の当選などに霊験あらたかとされ、氷見をはじめ富山や高岡、金沢などからも訪れるという。
御霊遷しの儀は地区の住民10人が参加。お守り255個と絵馬55枚が祭壇に供えられ、神事で住民が玉串をささげた。多胡会長は「験担ぎでお守りを持ってもらえればいい」と話している。
袋を古布で手作りしたお守りと既製品の刺しゅう袋のお守り、絵馬はいずれも千円(税込み)。胡桃火神社境内とJA氷見市八代支所で購入できる。