砺波市がトルコ・ヤロバ市と交流する縁で「砺波市トルコ映画祭」が13日、市庄川生涯学習センターで初めて開かれ、トルコ映画「モンモ~僕の妹~」が上映される。市トルコ友好交流協会は「映画を通して絆を強めたい」としている。
「モンモ」は母を亡くし、父に育児放棄された幼い兄妹が愛情を求めながら真っすぐに生きる姿を描く。2009年に発表され、ベルリン国際映画祭出品作品で、ニュルンベルグ・トルコ・ドイツ映画祭最優秀作品賞も受賞した。
夏野砺波市長が1月に駐日トルコ大使館を訪れた際に文化交流を申し入れ、アフメト・ビュレント・メリチ駐日トルコ大使が同作品の上映を提案した。市と市トルコ友好交流協会が開く映画祭にはメリチ大使を招く。
市は1989年にチューリップの原産国であるトルコのヤロバ市と姉妹交流都市を締結し、99年のトルコ北西部大地震の際は被災した同市に義援金を贈った。
ことしは日本・トルコ友好の原点とされる和歌山沖でのトルコ軍艦海難事故から125年。6月に和歌山県串本町で開かれた日本トルコ友好125周年記念事業には市トルコ友好交流協会からも会員が参加した。
映画祭は午後3時から。入場無料。問い合わせは市企画調整課、電話0763(33)1111。