和紙原料コウゾの皮はぎ作業が進む作業場で、和紙カレンダーを手にするアマ写真家の奈雲さん

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合掌の四季カレンダーに 五箇山に10年通う写真家・奈雲さん

北日本新聞(2015年12月9日)

 南砺市五箇山に魅せられ、約10年間通い続ける東京都のアマチュア写真家、奈雲誠さん(46)=日本写真協会員=が、四季折々の風景を撮影して和紙にプリントした来年のオリジナル卓上カレンダー「五箇山彩時季」を作った。20年前、五箇山合掌造り集落が世界遺産に登録された記念日の9日から五箇山和紙の里(同市東中江・平)で限定30セットを発売する。

 はがきサイズで1セットは表紙を含めて13枚。五箇山和紙の里で手すきしたみさらしのコウゾ和紙にカラープリンターで1枚ずつ印刷した。淡い色調で和紙の風合いや繊維の質感が生かされている。

 ひと月ごとに時節に合わせた風景を紹介。雲湧く夏空の相倉集落(8月)、世界遺産登録20周年式典に合わせ虹色にライトアップされた五箇山合掌の里(10月)、消火訓練の一斉放水で虹が架かる菅沼集落(11月)など、ことし撮影した写真で構成した。

 奈雲さんは「世話になっている五箇山の皆さんに感謝し、世界遺産20周年を祝う気持ちで撮りためたコマから選んで作った。一般的な絵はがきとは違う構図が多く、楽しんでもらえると思う」と話す。

 1セット1500円。問い合わせは五箇山和紙の里、電話0763(66)2223。

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