氷見振舞酒特区(どぶろく特区)で酒類製造免許を持つ氷見市小境の角間吉郎さん(66)は17日、経営する民宿・小境荘で、ことし収穫したコシヒカリを使ったどぶろくを初めて仕込んだ。氷見のブリ、ナガラモ、ツバキと3種類の酵母で造り、来年1月10日に試飲会を開く。
角間さんは2008年に酒類製造免許を取得し、毎年冬に試飲会を開いてきた。氷見産にこだわり、コシヒカリは自ら水田で栽培し、水は地元の湧き水を使用。酵母は氷見らしい3種類を選び、県食品研究所(富山市)に開発を依頼している。
17日は乳酸を加えた水に蒸したコシヒカリ、こうじを入れた後、酵母を注いだ。3種類で計40リットル仕込み、1日1回かき混ぜながら15度以下の低温貯蔵庫で2週間寝かせて完成する。ブリとナガラモは白色で、ツバキは紫黒米を用いてピンク色に仕上がる。
試飲会は1月10日の夕方に開催し、どぶろくなどが飲み放題で、ブリ尽くしのコース料理も提供する。料金は日帰り1万円、宿泊1万4千円。定員30人。角間さんは「どぶろく3種類を飲み比べ、氷見のブリと一緒に味わってもらいたい」としている。
どぶろくは180ミリリットル450円で量り売りも行う。問い合わせは小境荘、電話0766(78)1934。