南砺市観光協会はJR城端線の終点・城端駅にある城端観光案内所を改装し、機能を強化した。気軽に入れるよう入り口を全面ガラス戸にし、特産品販売も開始。観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」(愛称・べるもんた)が運行する日曜には改札横の待合スペースにも特産品の販売や振る舞いコーナーを設けてマルシェ(市場)を開き、南砺観光の玄関口として市全体の魅力をアピールする。
べるもんたは昨年10月から運行しているが特別仕様の列車に乗ることだけを目的とし、観光に時間を割かずにすぐ引き返す客も見られる。今後は降り立った乗客に駅を拠点にしていかに南砺一帯を周遊してもらうかが課題になる。
案内所の改装は市の交流観光まちづくりプランにある城端駅拠点化の第一歩として取り組んだ。全面ガラス戸にした入り口は従来より高くして開放感を出し、パンフレットの配置を整理して広げたフロアにベンチソファを置いた。観光客により細かく情報提供し、市内周遊を促すため1人だった職員も3人体制にした。
物販コーナーはトートバッグなどオリジナルグッズに加え、南砺全域の旬の特産を並べることにし、今は干し柿やかきもちなどをそろえる。
べるもんたがことし初運行する10日に催すマルシェでは物販のほか、きのこ汁の振る舞いや地元茶のサービスなどを企画。同協会は「毎週日曜のマルシェを観光客と住民の交流の場にし、人と人の触れ合いの中から南砺の深い魅力を発信したい」とし、マルシェを充実させるめに今後も地元の出店協力者を募っていく。問い合わせは同協会、電話0763(62)1201。