コイにお神酒を飲ませる厄年の男女=庄川水記念公園

コイにお神酒を飲ませる厄年の男女=庄川水記念公園

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コイにお神酒、厄託し放流 庄川・金屋

北日本新聞(2016年1月8日)

 砺波市庄川町金屋地区の伝統行事「厄払い鯉の放流」が7日、地元の庄川水記念公園で開かれた。厄年を迎えた男女が息災を願って、コイにお神酒(みき)を飲ませ厄を託して庄川に放した。

 庄川峡観光協同組合(坂井彦就理事長)が実施し、同地区の数え年で25歳と42歳、61歳の男性、33歳の女性計33人が紋付き袴(はかま)やスーツ、晴れ着姿で参加した。雨が降る中、男性がコイをつかんで女性がお神酒を注いだ。

 パートの川合晴佳さん(31)は「平穏な1年を過ごせるよう願った」と話していた。放流体験もあり、砺波市の市民交流都市・愛知県安城市の市親善大使や砺波市東山見保育所園児、北陸新幹線を利用して訪れた東京からの観光客が参加した。

 行事は1816(文化13)年の金屋神明宮の厄よけ祈願祭で、神前に供えられたコイが長時間の神事後も生きていたことから、強い生命力にあやかり、庄川に放流したことが始まりとされる。

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