高岡市の冬の風物詩「第30回日本海高岡なべ祭り」が9日、中心市街地で始まった。特大鍋で調理した恒例の「海鮮シチュー鍋」や、県内各地の特産品を入れた鍋など多彩なメニューで来場者を楽しませた。10日まで開き、3万5千食を販売する。
高岡大和横の旧万葉の杜やウイング・ウイング高岡広場、あいの風とやま鉄道高岡駅周辺、御旅屋通りなどに販売コーナーを設けた。
旧万葉の杜では大勢のスタッフが海鮮シチュー鍋を調理した。銅器やアルミといった地場産業の技術を生かして作られたジャンボ鍋(直径2・3メートル)にエビやホタテ、イカ、アサリなど海の幸をふんだんに入れ、まろやかな味に仕上げた。
「朝日タラ汁」や「福光里いも汁」「すり身ごっつぉ鍋」のほか、高岡市と福岡町の合併10周年を記念し、福岡町養鯉組合などの「ふくおか鯉こく」も販売された。
海鮮シチュー鍋を食べた高岡市内島の年長児、牧田優志ちゃん(6)は「おいしくて体もぽかぽかと温まった」と話した。
牛、豚、鶏肉に五箇山豆腐などを加えた高岡龍谷高校の「ポトフ三獣師」や、シルバーショップたかおかのぜんざい、オタヤ子ども食堂の「こども鍋」も人気を集めた。
なべ祭りは市や高岡商工会議所、市観光協会などでつくる実行委員会が開催。午前11時から午後4時まで。