■民宿飲食店「海とろめし」提供
冬が旬の海藻「ナガラモ」が15日、氷見市比美町の氷見魚市場に初出荷された。今シーズンは生育が良く、民宿や飲食店では市内で考案された「海とろめし」の提供が始まった。
ナガラモはホンダワラ科の「アカモク」の別称で、氷見市が県内最大の自生地。初日は市場に1袋500グラム入りの740袋(370キロ)が並んだ。
氷見漁協によると、夏場の水温が上がりすぎないことが、順調な生育の条件という。近年は不良だったため、2013年度から漁の開始時期を定めて収穫量を制限。1人当たりの出荷量は1日30袋で、上部だけを刈り取るルールを設けた。担当者は「資源管理の一定の成果が表れた」とみる。
海とろめしは、民宿や飲食店、氷見商工会議所でつくる氷見朝食研究会が10年度に考案。同市北大町の民宿・魚恵では、ゆでたナガラモを包丁でたたいて粘り気を出した後、卵やしょうゆ、ネギで味付けし、マグロの刺し身や梅をのせてご飯と一緒に提供する。店主の浜出勝之さんは「栄養価が高く、ヘルシーで女性にお薦め。酢の物もおいしい」と話した。
シーズンは2月末までを見込むが、生育状況次第では途中で終了する。