高岡市の国重要伝統的建造物群保存地区・山町筋を舞台にした「山町筋の天神様祭」が16、17の両日開かれる。各家に伝わる天神様(菅原道真)の掛け軸や人形などを土蔵造りの町家や商店に展示し、山町筋の歴史や文化を発信する。15日は住民らが飾り付けを行った。
土蔵造りのある山町筋まちづくり協議会(発田基会長)が毎年開き15回目。御馬出町、守山町、木舟町、小馬出町の約30カ所が展示会場となる。北日本新聞社など共催。
市土蔵造りのまち資料館(小馬出町)では15日、同協議会の役員らが、市立博物館が所蔵する天神様の掛け軸や土人形などを展示した。かつて山町筋一帯には多くの寺子屋があったことから、寺子屋を題材にした絵図も展示。市内の男性(67)が所蔵する、ウメの木で作られた天神様の立像も飾った。
イベントは両日とも午前10時~午後5時。16日午後2時からは高岡御車山(みくるまやま)会館(守山町)で樽谷雅好市児童文化協会副会長が「大伴家持から見た菅原道真(天神様)」と題して講演する。17日午後2時からは市土蔵造りのまち資料館で、平米小学校の河原伊通子教諭が講師となり、かつて寺子屋で行われた「天神講」を再現する「つくってあそぼう~すごろく、福笑い~」がある。天神講は要予約で、申し込みは丸和、電話0766(23)2623。
両日とも午後1時と3時から太田家(守山町)で箏曲家の太田衣代さんの演奏がある。