都道府県ごとの名所や名物にちなんだ「ご当地怪獣」47体を、それぞれPRし、緑を守るためのお金をインターネットで集める「総選挙」で、五箇山民謡から着想を得た南砺市の「デデレコデン」が1位に輝いた。
「デデレコデン」は五箇山民謡「こきりこ」の歌詞から名付けられた。こきりこに用いる楽器「ささら」が首としっぽに、合掌造り家屋が胴体になっている。
人と自然が良い関係にあった時代はおとなしかった怪獣が、環境破壊に伴うあしきエネルギーによって、暴れだしたというストーリーを設定。同市の環境施策のシンボルとして、観光キャンペーンを含む幅広い分野で活用されている。
総選挙は昨年12月、東京の広告会社が実施。デデレコデンには、26人から計5万4千円が集まり、人数、金額ともトップだった。お金は合掌造り家屋の屋根のふき替え作業や、屋根の材料になるカヤを育てるのに役立てられる。
1位になったことで、スマートフォンのゲームのキャラクターにも採用されるため、市はさらなるPR効果を期待している。