■政府の外国人観光案内所に認定
三井アウトレットパーク北陸小矢部(小矢部市西中野)に、県と小矢部、高岡、氷見3市が共同で設けている「とやま旅ナビ@おやべ(富山観光案内所)」が、英語で対応可能なスタッフが常駐しているとして、日本政府観光局から外国人観光案内所の認定を受けた。日本を訪れる外国人観光客は近年急増し、7日からは中国の旧正月・春節前後の大型連休が始まる。インバウンド(外国人の訪問)の推進や広域観光の拠点として関係者は期待を高めている。
2012年度に始まった認定制度は機能別にカテゴリー1~3があり、とやま旅ナビ@おやべは「少なくとも英語で対応可能なスタッフが常駐。広域の案内を提供」のカテゴリー2に認定された。
運営を委託された県観光連盟から業務を受託するプラチナコンシェルジュ(富山市)の英語や中国語が話せるスタッフ5人程度がシフトを組み、毎日1人が「コンシェルジュ」として常駐、訪れた人の顔を見ながら丁寧に対応している。同社によると案内所には月平均4千人以上が訪れ、うち外国人は1%ほど。台湾や中国人が多いという。3月以降は韓国語対応が可能なスタッフをシフトに組み込み、体制を強化する予定。
5日にコンシェルジュとして来場者に観光情報を伝えていた西村早永さん(23)は「思い出に残る旅行をしてもらえるよう要望に添って案内し、また富山に来てもらえるように私たちのお薦めのスポットも紹介していきたい」と張り切る。
地元小矢部市が本年度認定申請に申し込み、昨年12月25日に認定された。市アウトレット対策課の森通課長補佐は「アウトレットや北陸新幹線の開業によって小矢部市にとって大交流時代が始まった。認定を弾みに、国内外から訪れた人への情報発信の拠点としていきたい」と期待する。県内にカテゴリー2はとやま旅ナビ@おやべをはじめ、JR富山駅内のとやま観光案内所、新高岡駅観光交流センター、黒部市地域観光ギャラリー「観光案内所」の4カ所がある。「常勤でなくとも何らかの方法で英語対応可能」なカテゴリー1は10カ所ある。