南砺市大塚(福光)で農業を営む「ログログファーム」(坂井晋代表)と同市院林(福野)の洋菓子店「パティスリー・ブーケ」(西野晴子オーナーシェフ)が共同で、干し柿の表面をチョコレートで覆った新商品「干し柿スティックショコラ」を開発した。12~14日の南砺利賀そば祭り会場で発売し、南砺の新名物としてアピールする。
坂井さん(38)と妻の智子さん(39)が、自家生産する特産・干し柿の魅力を、若者に浸透させたいと考えたのがきっかけ。かねてから「ブーケ」のチョコレートに着目していたことから、協力を依頼し、タイアップした。
新商品は、スティック状にスライスした干し柿の表面に、チョコレートを塗って仕上げた「スイート・ホワイト」「ビター・ブラック」の2種類。「ホワイト」はカカオ成分が少なく、三社柿特有の甘みを引き立てる一方、「ブラック」は双方の甘みが絶妙に共存している。
西野オーナーシェフ(42)が、上掛けに適した素材を選んだ上で、温めたり、冷やしたりする作業を丹念に行い、奥深い味わいを引き出した。「干し柿でありながら(洋風)スイーツ」と評する。
同市福光のコピーライター、川合英理子さん(32)らがパッケージの説明書きを考え、地元の幅広い人材によるコラボが成立した。10本入りの100箱を用意。2月末まで販売する。価格は1620円。問い合わせは「ログログファーム」、電話とファクス0763(52)9522。