来場者と桜の小枝を交換する福娘たち=1日、福井県敦賀市の金崎宮

来場者と桜の小枝を交換する福娘たち=1日、福井県敦賀市の金崎宮

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「恋の宮」で桜の枝交換 敦賀・花換まつり開幕

福井新聞(2016年4月2日)

 福井県敦賀市に春を告げる「花換まつり」は1日、同市の金崎宮で始まった。咲き始めたソメイヨシノの下、福娘が来場者と桜の小枝を交換し、願いごとの成就を祈った。

 花換えは、明治時代に花見に訪れた男女が「花換えましょう」と声を掛け合い、桜の小枝を交換して思いを伝えたのが始まりとされる。100年以上の歴史を持ち、同宮は「恋の宮」とも呼ばれる。

 今年は福娘に山本佳奈さん(21)=敦賀市、久る島(くるしま)美樹さん(26)=同、石田かれんさん(23)=福井市=ら5人が選ばれた。

 この日は点灯式でまつりの開幕を祝った。境内には約400本のソメイヨシノがあり、5分咲きほどの桜も。敦賀観光協会の増田一司会長は「この日を待ちわびていたかのように一斉に桜が咲き始めた。まつりが敦賀に一層のにぎわいを呼び込んでほしい」とあいさつした。渕上隆信市長ら関係者でライトアップのスイッチを押すと、ぼんぼりが桜を幻想的に浮かび上がらせた。

 まつりは15日までで、福娘との花換えは毎日午前10時から午後4時まで。ライトアップは午後6時から同10時。土日を中心に催しが開かれる。2日は午後3時から、しの笛奏者佐藤和哉さんのミニライブが行われる。

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