滑川沖で水揚げされたホタルイカ=7日、滑川漁港

滑川沖で水揚げされたホタルイカ=7日、滑川漁港

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ホタルイカ漁堅調 県内3月漁獲量平年上回る

北日本新聞(2016年4月8日)

 今春の富山湾のホタルイカ漁が堅調だ。県水産研究所(滑川市高塚)によると、3月の漁獲量は平年値(過去10年の平均)を50トン上回る468・7トン。一方、店頭価格は4月に入り高めで推移している。

 ホタルイカ漁は3月1日に解禁された。県水産研究所のまとめでは、漁協別の3月の漁獲量は滑川157・7トン、とやま市186・2トン(四方104・9トン、水橋61トン、岩瀬20・3トン)、新湊74・9トン、魚津46・8トンだった。

 滑川漁協は昨年3月を41トン上回り、過去5年で2番目に多い。滑川春網定置漁業組合長も務める萩原金吉組合長は「序盤はまずまず。今後に期待したい」と表情は明るい。

 同組合によると、浜値は3月下旬に1キロ当たり1千円以下まで下がった。ただ、4月はイワシが定置網に入るなど漁獲が伸びない日もあって、上昇気味。7日は2300~2800円台となった。

 滑川市内のスーパーの鮮魚店では、100グラム当たり480円程度で販売する。「3月は158円に下げた時もあったのだが...。もっと捕れてほしい」と担当者。80代の主婦は「ことしはまだ1回しか食べてない。豊漁で安くなればありがたい」と期待した。

 同研究所は、ことしの富山湾の漁獲量を平年並みの1800トン程度と予想。昨年の漁獲は1475・8トンだった。

 同研究所によると、ことしは3~5月の北陸の予想気温が平年より高く、水温の上昇が早まり、漁期が短くなる可能性があるという。

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