福井県小浜市一番町で自噴する地下水「雲城水」を使った地酒「百伝ふ(ももつたふ)」が出来上がり、12日から市内の酒店で販売される。
平成の名水百選にも認定されている雲城水の良さを広く知ってもらおうと、住民団体の一番町振興会が毎年企画しており、今年10周年を迎えた。
滋賀県境に位置する同市の百里ケ岳が水源で、100年かけて湧き出ると伝わる雲城水を、今後100年残していきたいとの願いを込め、「百伝ふ」と命名した。
市内の酒造会社が1800リットル仕込み、雲城水をイメージした美しい水色の瓶も用意した。甘口のすっきりとした口当たりで、女性に人気があるという。
同振興会の上田藤夫会長(63)は「食べ物は水が命。百伝ふを飲んでもらい、多くの人にこの水の良さを知ってもらいたい」と話していた。
1・8リットルが2150円、720ミリリットルが1100円。販売は同市一番町のかぎ八津田商店=電話0770(52)0261、同市城内1丁目の中西酒店=電話0770(52)0915。同町の菓子店「伊勢屋」では、百伝ふを使ったゼリーも販売される。