南砺市の福野夜高祭開幕前日の30日、同市のJR城端線・福野駅前で前夜祭があり、呼び物の「文久(ぶんきゅう)の大行燈(あんどん)」が引き回された。昨年に続き、ワールドミュージックの祭典「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」(北日本新聞社共催)で人気の巨大人形も登場し、福野の新旧文化を象徴する巨大造形物の共演が注目を集めた。
文久の大行燈は高さ約15メートルと、現在受け継がれている大行燈の2倍余り。夜に入ると、夜高太鼓の勇壮な響きとともに点灯され、迫力あふれる風神の姿が夜空に浮かび上がった。拍子木や夜高節に合わせ、福野駅前の通り200メートル余りを引き回された。
巨大人形は女装した骸骨とジャガーの2体で、高さ約4メートル。空洞の下半身に入った人の手で操られ、夜高行燈を先導して進んだ。
夜高祭は1、2日、福野地域中心部であり、両日とも午後6時半ごろから大中小21本の夜高行燈が引き回される。