台湾からの誘客を進める砺波市の「ようこそとなみキャンペーン」の観光客数1万人達成を記念した式典が2日、同市中村のチューリップ四季彩館前で行われた。白梅を植樹して節目を祝い、さらに交流を深めていくことを誓った。梅は台湾を象徴する花で、2015年春には紅梅を植えており、これで紅白の梅がそろった。
キャンペーンは2014年12月から展開し、となみチューリップフェアと四季彩館への台湾からの観光客に記念品プレゼントなどを行っている。ことし4月25日で1万人を達成した。ことしのフェア期間中の台湾からの観光客数は2日現在で3千人を超えている。昨年は期間全体で4千人だった。
夏野修市長が「台湾の人に喜んでもらえるように魅力づくりに努める」とあいさつ。台北駐大阪経済文化弁事処の洪英傑(こうえいけつ)部長が「砺波の知名度を上げ、台湾から観光客が訪れるようにしたい」と述べ、砺波市が台湾嘉義市でチューリップを咲かせるプロジェクトに取り組んだことに感謝した。村岡修一市議会議長が加わり、スコップで梅の根元に土をかぶせた。庄下保育所の園児28人が「チューリップ」などを合唱した。
白梅は高さ3メートルで品種は「青竜枝垂(せいりゅうしだれ)」。昨年植えた紅梅「道知辺(みちしるべ)」の隣に植えた。来春、紅白の梅が花を咲かせる。