大伴家持生誕1300年記念プレイベント「第1回全国万葉故地サミット」が8日、高岡市のウイング・ウイング高岡で開かれた。シンポジウムなどがあり、万葉にゆかりがある全国の自治体の関係者が万葉を軸にしたまちづくりについて意見を交わした。
サミットは、県内外の都市と協力して万葉集の魅力を全国に発信しようと初めて開催。7日から始まった高岡万葉まつりに合わせて開いた。全国から10市村が集まり、県内からは高岡、氷見、射水、小矢部の4市が参加した。
約300人が出席し、開会式で高橋正樹市長があいさつ。慶応大の藤原茂樹名誉教授が「万葉故地と日本の風土」と題して基調講演した。
シンポジウムは、10市村の市長や教育長らが、それぞれ地域と万葉集との関わりや万葉をテーマとした地域振興の取り組みについて報告。今後のまちづくりについて「まず行政ができる具体的な相互協力から始め、住民同士の交流へと広げたい」などの意見が出た。
アトラクションとして邦楽や民謡民舞などが披露された。来年のサミットは宮城県多賀城市で開催する。