おりんと越前和紙の音色が響いた本殿=高岡関野神社

おりんと越前和紙の音色が響いた本殿=高岡関野神社

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高岡銅器と越前和紙が音の競演

北日本新聞(2016年10月24日)

 福井県の越前和紙を愛する会(石川浩会長)のメンバー17人は23日、高岡市末広町の高岡関野神社(酒井晶正宮司)を訪れ、高岡銅器の仏具「おりん」と、越前和紙を使用したおはらいの際の道具「大麻(おおぬさ)」が奏でる音のコラボレーションを楽しんだ。

 越前和紙を愛する会は全国の和紙愛好家、研究家らでつくり、約300人が所属している。新高岡駅で北陸新幹線の発車メロディーにおりんの音色が採用されるなど、地元独自の音色がまちづくりに生かされている例として高岡に着目し、視察を決めた。

 メンバーは仏具制作卸、山口久乗(同市内免)を訪れ、展示場や店舗を見学。高岡銅器発祥の地である金屋町を散策した後、同神社を参拝した。

 酒井宮司がおりんを鳴らし、紙の神を祭る大瀧神社(福井県)の宮司で同会メンバーの上嶋晃智さんが越前和紙の一種「奉書紙」を使用した大麻を振ると、本殿に清涼感のある音色が響いた。酒井宮司は「越前和紙の空気を清めるような素朴な音とおりんの鋭い音がうまくかみ合っている」と納得の表情を見せた。

 酒井宮司らは今後、越前和紙が奏でる音を利用した楽曲を制作したいとしており、北陸新幹線の福井延伸後に設置される新駅の発車メロディーとして提案する予定。

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