黄葉が見頃を迎えた「十九庵の大銀杏」。周辺をドーム菊が彩る=2日正午前、阿南町新野

黄葉が見頃を迎えた「十九庵の大銀杏」。周辺をドーム菊が彩る=2日正午前、阿南町新野

長野県 伊那路 花・紅葉

阿南町「十九庵の大銀杏」 秋の陽光に輝く

信濃毎日新聞(2016年11月3日)

 長野県下伊那郡阿南町新野の村松輝俊さん(78)の庭に植わるイチョウ「十九庵(じゅうくあん)の大銀杏(いちょう)」の葉が鮮やかな黄に色づいている。2日は時折雲間から差し込む陽光を受けて葉が輝き、周辺で咲き誇るドーム形の菊の花と共演していた。

 イチョウは町の天然記念物で樹齢は推定600年。高さは約25メートル。村松さんによると昔から地域の人たちに親しまれている大木で、自身も木登りをして遊んだという。今でも町内の保育園児が黄葉(こうよう)を見に訪れたり、県内外から写真愛好家らが集まる。

 一帯は標高約800メートル。今年は例年より5日ほど遅い10月25日ごろに色づき始めた。「けさは気温が3度ぐらいで冷え込んだから色が一気に深まってきた。これから大霜が降りて葉が散り果てる光景も見応えがありますよ」と村松さん。イチョウはあと1週間ほど楽しめそうという。

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