展示の一部が新しくなった追手町小の化石標本室

展示の一部が新しくなった追手町小の化石標本室

長野県 伊那路 アウトドア・レジャー その他

小学校で化石と出合う 化石標本室を一般公開、開室20周年で一部をリニューアル

信濃毎日新聞(2024年4月30日)

 飯田市追手町小学校内にある化石標本室の本年度の一般公開が29日、始まった。開室20周年となった今年は、展示の一部をリニューアル。今まで公開していなかった恐竜など世界中の化石を新たに加え、地元産の化石展示も拡充した。開館初日から、標本室は親子連れらでにぎわった。

 2004年4月、市美術博物館の分室としてオープンした同小の化石標本室は、同市出身の古生物学者・長谷川善和さんが集めた化石や骨格標本などを展示している。今回は、展示する約150点のうち半数ほどを入れ替えた。長谷川さんの研究で代表的な首長竜「フタバスズキリュウ」に関連した標本の他、モロッコやカナダで発掘されたスピノサウルスやティラノサウルスの歯といった実物の化石が新たに並んでいる。

 阿南町で発掘された約1800万年前のイルカやアシカの化石も並ぶ。学芸員の川谷文子さん(30)は「伊那谷が大昔は海だったことがよく分かるようにした」と話す。

 家族と訪れた松本市芳川小学校4年の原由依人さん(9)は「古生物はいつも見ている生物と違って変な形をしていて、不思議で面白い」と目を輝かせて見入っていた。標本室の開室は月2、3回、年間で計20日間。大型連休中の開室は5月3~5日の午前10時~午後4時。入場無料。

詳細情報

リンク
信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024042900547
今月のお得な国内ツアー びゅう

伊那路 ニュース