氷見市は8日、移住や定住支援のための活動拠点として、市中心部の中央町にある町家に「市IJU(移住)応援センター」を開設した。相談窓口を設け、仕事や住居探しを支援。「まちのタマル場」として、地域住民や移住希望者、観光客が気軽に集える場所にする。関係者が集まり、オープンを祝った。
氷見市が「地域交流センター企画」(射水市)に運営を委託し、同社代表の明石博之さんがセンター長を務める。県内に移住したスタッフ2人が常駐。北海道出身の吉川智洋さんが居住する。
木造2階建てで、1階には24畳のくつろげるスペースがあり、セルフサービスの飲み物などを用意する。週末には希望者のニーズに合わせた暮らし体感ツアーを開催。空き家を紹介し、求人情報を集めてマッチングも行う。何度でも立ち寄れるよう、荷物を預かりトイレや電源などを提供する。開所は午前9時半から午後9時までで、毎週水、木曜日が定休。
開所式には関係者や地元住民らが参加。本川祐治郎市長が「温かく移住者を迎え、たくさんの笑顔であふれる場所になればいい」とあいさつし、明石さんや松原勝久市観光協会長らが加わりテープカットした。明石さんが業務内容を説明し「地域住民と来訪者が出会い、交流する場にしたい」と述べた。
問い合わせは同センター、電話0766(54)0445。