解禁されたばかりの福井の冬の味覚、越前がにの食べ方を学ぶ授業が10日、福井県内の全中学校の3年生を対象に始まった。福井大附属中では約120人が1人1匹ずつ挑戦。教室にはセイコガニの香りと生徒たちの笑顔が広がった。
B組39人の講師役は県漁協女性部連合協議会の山口美恵子さん。脚の身の取り出しに苦戦する生徒たちに、カニの爪を使って押し出す技を教えた。生徒たちは甲羅に外子や内子、身などを盛りつけ、セイコガニの全てを味わった。
カニが大好物という女子生徒は「カニをさばいたのは初めてで大変だったけど、きれいに取れると気持ちいいし、いつもよりおいしい」と笑顔でほおばっていた。
この授業は、県と県漁連が魚食に親しんでもらおうと2010年度から開いている。今月中旬までに県内全ての中学校78校で約8000人が食べ方を学ぶ。