紅葉真っ盛りの福井県小浜市金屋の萬徳寺と同市門前の明通寺で19日、ライトアップが始まった。萬徳寺では、観光客らが幻想的に浮かび上がったモミジや本堂の姿に見入っていた。
「みほとけの里 若狭の秘仏」特別公開に合わせ、古刹(こさつ)や庭園を楽しんでもらおうと、県が企画。今年が4回目で、両寺では20日も実施される。神宮寺=同市神宮寺=では22、23日に行われる。
萬徳寺は、国の名勝に指定されている約1500平方メートルの庭園で、午後5時ごろから、色づいた樹齢約300年のモミジなどが、本堂と共に光に照らし出された。荘厳な雰囲気の中、秋の深まりを感じさせていた。
この日「福井ふるさと百景・夜景の撮り方講座」があり、受講者22人がお気に入りのアングルから盛んにシャッターを切っていた。
福井市から来た受講者の女性(80)は「有名な庭園だけに、紅葉と緑のコントラストがいい」と話していた。
小浜市の県立若狭歴史博物館はライトアップに合わせ、「小浜城下蘇洞門景観図」をプロジェクションマッピングで建物に映し出した。
寺院のライトアップ会場には22日を除き、同博物館からシャトルバスが運行される。