砺波市芹谷の古刹(こさつ)・千光寺の土蔵の修復工事が完了し、昨年12月に修復が終わった同寺の御幸門と合わせた完工式が21日、同寺で行われた。
天明5(1785)年に建てられた土蔵は西蔵と東蔵とが並立する二戸前形式で、県内で2番目に古い土蔵とされる。台風や地震などの影響で外壁や鏝絵(こてえ)が剥がれるなど破損しており、昨年11月から職藝学院(富山市東黒牧・大山)が修復に当たっていた。
完工式に先立ち、同寺の安念道雄住職が土蔵の前で落成を祝い、読経した。修復工事を記した棟札を西蔵の2階に同学院の学生が取り付けた。
式には檀家(だんか)や来賓ら100人が参加。安念住職があいさつし、工事を監修した同学院の上野幸夫教授が土蔵と御幸門の修復の概要や経過、建造物としての魅力などを説明した。稲垣實理事長に安念住職から感謝状が贈られ、夏野修市長が祝辞を述べた。