松本市の中心市街地で7日、新春恒例の「松本あめ市」が2日間の日程で始まった。松本市などでつくる実行委員会の主催。戦国武将の上杉謙信が敵将の武田信玄に塩を送った故事にちなみ、かつては「塩市」とも呼ばれた催し。通り沿いには露店が並び、大勢の市民でにぎわった。
地元の子どもたちがだるまを売る店は午前10時の開店と同時に人だかりができた。「家内安全、商売繁盛。縁起の良い招福だるまはいかがですか」と子どもたちは声を張り上げていた。
中町通りの中町・蔵シック館では、全国各地のあめ90点余を並べた展示即売会が始まった。8日は午後1時から本町通りで、上杉、武田の両軍に分かれて市民らが綱引きをする「塩取合戦」がある。