面様に初穂を納める住民=輪島市輪島崎町

面様に初穂を納める住民=輪島市輪島崎町

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奇面着けた児童が厄払い 輪島で面様年頭

北國新聞(2017年1月15日)

 室町時代から伝わるとされる国重要無形民俗文化財の厄払い神事「面様年頭(めんさまねんとう)」は14日、輪島市輪島崎町で行われ、夫婦神の奇面を着けた児童が家々を回り、家内安全と無病息災を祈願した。
 面様は地元の男子児童が務めるのが習いで、この日も同市鳳至小の児童4人が、午前と午後に2人ずつ扮(ふん)した。「串柿(くしがき)」「女郎(じょろう)」と呼ばれる奇面を着け、袴(はかま)姿となった面様たちは、輪(わ)島前(じまさき)神社でおはらいを受けた後、雪のちらつく中、町内から山側へ、約200軒巡った。
 面様の2人は各家に着くと、サカキの枝で扉をたたいて厄をはらった。他の児童が「面様年頭」と叫んで家人に来訪を告げると、面様は座敷へ上がって神棚を背に座り、年賀のあいさつと初穂を受けた。面様は慣習に従い、終始無言で神事を進めた。
 14日は町内を山側から回る「おいで面様」、20日には海側から回る「おかえり面様」が営まれる。

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