福井県嶺南地方の6市町と同県、若狭湾観光連盟でつくる実行委員会は、2~3月の毎週水曜を「わかさ路レディースデー」と銘打ち、嶺南にある六つの県施設を積極的に開放する。一般の人があまり訪れることがない研究機関を見学してもらい、嶺南の魅力を発信するのが目的。見学者は試食や体験などの特典が受けられる。
観光や食に関心が高く行動力のある女性に口コミで魅力を広めてもらおうと、「海湖と歴史の若狭路」発信事業実行委が初めて企画した。対象施設は敦賀市の水産試験場、美浜町の園芸研究センター、若狭町の嶺南牧場と海浜自然センター、小浜市の若狭歴史博物館と栽培漁業センター。
各施設の職員が案内役を務める。特典として、園芸研究センターでは試験栽培しているミディトマトやイチゴを試食できる。栽培漁業センターでは、この時期が産卵期のトラフグやヒラメの稚魚を見学でき、餌やりも体験できる。
園芸研究センター以外は予約不要。若狭歴史博物館は入館料300円(一般・大学生)かかるが、そのほかの施設は無料で入館できる。水曜以外は事前相談に応じる。同伴の男性や子どもらも特典を受けられる。
事務局の県嶺南振興局の担当者は「県の施設は普段から男女関係なく見学希望を受け付けているが、今回の企画を通じて、入りづらいというイメージを払しょくする機会にしたい」と話している。
問い合わせは県嶺南振興局若狭観光・地域振興室=電話0770(56)2212。