高浜町の早春の風物詩「若狭たかはまひなまつり」が19日、始まった。中心街の商店や民家をメインに約100軒で、各家に代々伝わるひな飾りが展示され、道行く人の目を楽しませている。3月5日まで。
商店街を活性化しようと2005年に町民有志が始め、15年からは、官民でつくる高浜まちづくりネットワークなどが開いている。
商店や民家の道路に面した部屋に明治から平成までの新旧さまざまな姿のひな人形が並べられている。
商店街の中町通り(同町三明)の洋服店では、昭和期後半の2段飾りを披露。色鮮やかな十二単をまとったおひなさまや、抽象的な模様が描かれた束帯姿のお内裏様が、見物客を迎えている。店の石井俊一さん(63)は「見に来た人が喜んでいて良かった」と話していた。
26日午後1時からは、ひな祭りにちなんだ仮装をした人の行列が中町通り周辺で行われる。問い合わせは若狭たかはまひなまつりの会=電話0770(72)2740。