ともに福井県越前市民の川崎文義名人(28)と三好輝明準名人(33)が出場した競技かるた「第63期名人位決定戦」の資料展示が25日、同市武生公会堂記念館で始まった。初日は主役の2人も訪れ、日本一の座を争った「越前市対決」を振り返った。
「第63期名人位決定戦展」は、名人、準名人を輩出した"かるた王国"越前市を広く知ってもらおうと市が企画。1月7日に滋賀県大津市の近江神宮で行われた決定戦の写真パネルやトロフィー、賞状、昨年の決定戦で川崎名人が着用した着物など26点を展示している。
川崎名人と三好準名人は、越前市の奈良俊幸市長、城戸茂夫市議会議長、中島和則市教育長らと観覧。川崎名人は「こういう機会をつくってもらえてありがたい。かるたを身近に感じてほしい」と述べた。三好準名人は「うれしく思う。あらためて、かるたを盛り上げていく気持ちになった」と話していた。
同展は3月26日まで。休館日は月曜(祝日は開館)と祝日の翌日。入場は無料。
市は7月下旬から9月初めに、企画展「かるたの世界展」を同記念館で開催する。8月19、20日には市武生中央公園の新体育館で「第70回全国競技かるた福井大会」が開かれる予定で、奈良市長は「夏休みの企画展は、同時期の福井大会とも連動させたい」と話していた。