ほくほく線が開業20周年を迎えた22日、北越急行(南魚沼市)は乗客に記念のカードを配るなどして祝賀ムードを盛り上げた。米山隆一知事も駆けつけ、カード配布を手伝うなどして盛り上げに一役買った。
カードは3種類あり、表には車両の写真などが、裏には沿線施設の割引クーポンが記載されている。計1500枚が用意された。米山知事は十日町駅で開かれた記念式典の後、同社の渡辺正幸社長とともに越後湯沢行きの列車に乗り込み、カードを配ったり乗客との記念撮影に応じたりした。
乗客で、上越市の主婦(68)は「十日町でのイベントや東京へ行く時など、開業の頃から利用している。他の路線との接続など、連携して今後も地域の交通として存続させてほしい」と話した。
ほくほく線は、北陸新幹線開業に伴ってドル箱だった特急「はくたか」が廃止されたが、列車内で歌手が歌声を披露する「メロディートレイン」などユニークな企画列車を走らせるなどして生き残りを目指している。米山知事は「これからも地域に根ざし、地域に愛される鉄道であり続けてほしい」とエールを送った。
渡辺社長は「ここまで支援してもらったことに深く感謝する。今後もますます愛される鉄道を目指す」と話した。