伊那市長谷、駒ケ根市、大鹿村の境にあり、「パワースポット」として知られる分杭(ぶんぐい)峠と長谷側の麓を結ぶ有料シャトルバスが7日、今季の運行を始めた。桜の開花の時季に合わせた。
3月中旬から今月初めにかけて雪が降り、峠には同日も残雪があった。峠を管理する第三セクター伊那市観光は、「気」を発する「気場」があるとされる場所を除雪。バスに乗った神奈川県伊勢原市の会社員内藤正雄さん(53)は「夜勤明けの休みで来ました。ツイッターなどの評判を見て、気のパワーをもらいにやってきました」と笑顔。この日は時折強い雨交じりの天候だったが、県内外から客が訪れた。
運行は11月26日までの予定。往復650円。麓の始発は午前8時で、分杭峠発の最終便は午後4時発。バスを使わずに車を乗り入れる人には、「環境整備金」として峠で300円を払ってもらう。問い合わせは伊那市観光(電話0265・94・6001)へ。