約3千本の桜が植わる大鹿村の大西公園で15日、「大鹿さくら祭り」が開かれた。開花が例年より遅れ、多くがつぼみのままで、雨も降り、残念がる声もあったが、来場者たちは地元の女性たちが振る舞った桜茶などで温まっていた。
祭りの実行委員会によると、例年4月中旬にソメイヨシノを中心とする一帯の桜は満開となるが、1週間ほど遅れている。住民たちは来場者をもてなそうと、地元の大鹿太鼓の演奏や同村鹿塩地区の獅子舞などを披露。来場者が写真に収めていた。
家族で訪れた伊那市の会社員小原祐哉さん(34)は「いつもなら満開のはずが、残念ですね」。妻の由梨さん(34)は「桜の花の下で食事をしようと思ったのですが、雨にぬれない場所に移動します」と雨空を見上げていた。
見頃は今月22日ごろになりそうという。