チューリップ約7千本を使った花絵が19日、黒部市宇奈月温泉のホテル黒部の玄関前にお目見えした。ことしは宇奈月の山々の上に輝く月と、月を眺める2匹のウサギ、20日から今シーズンの営業運転を始める黒部峡谷鉄道のトロッコ電車を描き出した。
同ホテルは1978年から毎年、大型連休に合わせて花絵を作っている。今回はフロント係の竹中泳実さんがデザインを担当した。
午前に社員9人が入善町でチューリップを摘み取り、午後からデザインに合わせて畳4枚分の板に、赤や黄、紫、白などの花を挿した。枯れないよう裏側から散水し、大型連休明けまで展示する予定。ホテルに通じる道路沿いにも、ペットボトルをプランター代わりにしてチューリップを飾った。
女将(おかみ)の中島喜代美さんは「いよいよ宇奈月の観光シーズンが始まる。トロッコ電車を楽しんだ後、散歩がてら見に来てもらえたらうれしい」と話した。