TOGAアジア・アーツ・センター支援委員会(委員長・吉田忠裕YKK会長)は19日、県民会館で本年度の初会合を開き、2019年に南砺市利賀地域や黒部市で「シアター・オリンピックス」が開催される見通しになったことが報告された。
シアター・オリンピックスは、世界の舞台芸術作品が集う演劇祭。利賀を拠点に活動する劇団SCOT(スコット)の鈴木忠志主宰が各国の演劇人と共に1993年に創設した。これまで、ギリシャ、ロシア、中国などで開催。富山で開かれれば、日本では20カ国が参加した99年の静岡以来、2回目となる。
事務局が、日程は2019年8~9月にかけての6週間で、場所は県利賀芸術公園や黒部市の前沢ガーデンを想定していることを説明。参加は15~20カ国から400~500人を見込む。委員からは準備期間や予算についての質問があった。吉田委員長は「大きなイベントだけに盛り上がりを期待したい」と述べた。
SCOTの夏季公演「SCOTサマー・シーズン」が、今年は8月25日~9月10日になることも説明。地滑り被害の中でも活発に活動していることをアピールしようと、例年より長い開催期間にした。
田中幹夫南砺市長、庵栄伸北陸銀行頭取、久和進北陸電力会長、板倉北日本新聞社長ら約25人が出席した。