福井県小浜市浅間の常高寺で4日、恒例の「花菖蒲まつり」が始まった。紫や白など色鮮やかなハナショウブが咲き始め、来園者を出迎えている。今年は例年より1週間ほど開花が遅く、今月10日すぎが見ごろとなりそう。公開は25日まで。
花好きの澤口輝禅住職(77)が、敷地内の池を彩ろうと約20年前にハナショウブを植え始めた。年々株を増やし、10年ほど前から「花菖蒲園」として公開している。
同園は約660平方メートルあり現在は40種類、約2500株。今年は5月末に早咲きの種類が咲き始めた。全体の開花が遅いため、公開期間を例年より約5日間延長した。
国道27号沿いの山すそにある園内では紫や薄紫、白色の花びらがくっきりと映え始めた。晴天となった初日は抜けるような青空や木々の緑と見事なコントラストを醸し出し、落ち着いた境内を鮮やかに彩っていた。
澤口住職は「花弁の特徴や色の濃淡は種類によって違うので、さまざまな彩りを楽しんでもらいたい」と話していた。
開園時間は午前9時~午後5時。入園料は200円。問い合わせは同寺=電話0770(53)2327。