砺波市大門(おおかど)地区の特産・大門素麺(そうめん)の原料である小麦の収穫作業が15日、同地区のほ場で始まり、茶色に輝く穂をコンバインで刈り取った。
素麺の地産地消を目指す同地区では、かつて生産していた小麦の栽培を2013年に再開。作付面積は当初の1ヘクタールから20ヘクタールに拡大し、昨冬からは生産する全ての素麺に地元産小麦を一部使用している。
栽培を管理する大門営農組合(今村博信組合長)によると、今春は雨が少なく好天に恵まれたため、出来は良好という。収穫量は昨年より8トン多い50トンを見込む。
初日は組合員6人が作業。コンバイン3基を使い、昨年10月に種をまいてから高さ70センチほどに成長した小麦を次々と収穫していった。17日ごろまでに全ての刈り取りを終え、JAとなみ野で乾燥や調整作業を行う。同組合の土田英雄理事は「今年は実入りがいい。地元の安心安全な小麦を使った素麺を味わってほしい」と話した。