珠洲市三崎地区で、トビウオを使った特産の「あごだし」作りがピークを迎えている。
21日は三崎町小泊の「長手崎すいせん工房」で、女性10人が慣れた手さばきで作業に取り組んだ。約100キロ分のトビウオの内臓や骨を取り出し、珠洲産の木炭と珪藻(けいそう)土コンロを使って焼き上げ、乾燥させた。
さっぱりしてコクのある味が評判を呼び、県内のほか、東京や群馬、愛知からも注文がある。
作業は7月上旬まで続く見込みで工房代表の新谷吉江さん(78)は「今年もより多くの人に喜んでもらえるようなあごだしを作りたい」と話した。