金沢の夏の味覚であるドジョウのかば焼きが、暑さの本格化とともに売れ行きを伸ばしている。10日、金沢市の近江町市場では地元客らが香ばしい香りに誘われ、20、30本とまとめ買いした。
鮮魚加工業「みやむら」では、店員が串に刺したドジョウにたれをつけ、次々と焼き上げた。店主の宮村宏志さん(70)によると、先日の大雨の影響で、新潟などで捕れる天然物は品不足が続いているが、養殖物の仕入れは安定している。
産卵期に当たる7月は「子持ち」のドジョウも楽しめ、宮村さんは「丸々1匹の甘みと苦みを楽しんでほしい」と話した。