飯田市を主会場とする国内最大級の人形劇の祭典「いいだ人形劇フェスタ2017」(実行委員会、飯田市、市教委主催、信濃毎日新聞社など共催)が1日、開幕した。6日間の日程で、海外10団体を含む約270劇団が500を超える多彩な公演を繰り広げる。
午前10時から同市の飯田文化会館で開かれたオープニングセレモニーでは、今年のフェスタのポスターに描かれた魔女と同じ格好をした同市鼎小4年の内山結衣さん(9)が登場し、開会を宣言。飯田下伊那地方の園児から中学生まで約50人が、人形を手にフェスタのイメージソング「魔法の笑顔」を歌い、会場を盛り上げた。
セレモニー後、聴覚障害者と健常者でつくる人形劇団「デフ・パペットシアター・ひとみ」(川崎市)が、昔話を基にした「一寸法師」を披露。歌や曲芸、手話などを盛り込んだ演出で、子どもから大人までを人形劇の世界に引き込んだ。
人形劇が盛んな地域から劇団を招き、今年で4回目となる「地域特集」では、江戸時代から続く伝統人形芝居や現代の人形劇など数多くの劇団がある関東地方の劇団が集結。デフ・パペットシアター・ひとみを含めた50劇団が91公演を行う。