福井県越前市武生中央公園に屋内の遊び場や飲食店を備えた複合施設が完成し9日、オープニングセレモニーが開かれた。市内の園児が招待され、同市出身の絵本作家かこさとしさんの作品をモチーフにした遊具や木のおもちゃを体験した。
複合施設は、市文化センター中ホール跡地に整備。約180平方メートルの多目的施設「かみなりちゃんのおうち」と、飲食4店、雑貨1店が入居する約330平方メートルの飲食施設「はぐもぐ」で構成する。多目的施設は市が建設し、飲食施設は民間企業が整備、運営も県内企業が行う。
多目的施設は、先月オープンした同公園のだるまちゃん広場と同様、かこさんが監修。「浮き輪のクライムウォール」など、かこさんの作品「だるまちゃんとかみなりちゃん」の一場面をモチーフとした遊具や木のおもちゃを設置している。
上太田保育園の園児と保護者約50人が招待された。7歳の長女と5歳の長男とともに訪れた岩壁好永さん(37)は「木のいいにおいがしていた。これまで雨の日は市外の施設へ遊びに行っていたのでうれしい」と話していた。
式典には奈良俊幸市長ら市関係者や地元住民約40人が出席。式典後には、各店舗が提供する丼や手まり寿司(ずし)、ピザ、サンドイッチなどを試食した。
一般利用は10日から。午前10時からオープニングイベントがある。多目的施設の開館時間は午前9時半〜午後5時半、休館日は年末年始。飲食施設は午前10時〜午後7時(金、土、日曜は午後10時)、月曜定休(祝日や文化センターの催しに応じ変更あり)。