加賀市山中温泉の第57回こいこい祭(まつり)は22日、同温泉一帯で始まった。初日は今年度40歳を迎える山中中卒業生でつくる「だら渕座(ぶちざ)」の26人が厄よけの初老みこしを担いで練り歩き、湯の街に威勢のいい掛け声を響かせた。
一行は山中温泉白山町の白山神社で祭の成功を祈願した後、約3時間、同温泉内を行進した。会場には、メンバーの同級生で昨年、米国で肝移植の手術に成功した山中温泉下谷(しもたに)町出身の中市好昭さん(39)=東京=が駆け付け、担ぎ手にエールを送った。
日中は地元の園児や児童、生徒も鼓笛隊などとして町に繰り出した。祭は23日までで、初老みこしは2日間かけて町内会の本陣など約20カ所を巡る。だら渕座の岡田光一郎会長(39)は「参加できなかった同年と一緒に担いでいると思って回りたい」と話した。