舞踏の第一人者・土方巽さんを取り上げた現代美術のつどい=2日、福井県若狭町パレア若狭

舞踏の第一人者・土方巽さんを取り上げた現代美術のつどい=2日、福井県若狭町パレア若狭

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舞踏第一人者の活動紹介 土方巽さん、舞台装置や衣装

福井新聞(2017年12月3日)

 舞踏の第一人者として知られる故・土方巽(ひじかたたつみ)さんを取り上げた第7回現代美術のつどい「前衛舞踏家 土方巽の世界」(福井新聞社後援)が2日、福井県若狭町パレア若狭で始まった。舞台装置や衣装、舞台譜など100点以上を並べ、前衛や反芸術に活気づいた1950~60年代を中心に活躍した土方さんを紹介している。25日まで、火曜休館。

 同つどいは、優れた芸術に触れる機会の提供と次世代のリーダー育成を目指し、NPO法人「若狭美&Bネット」と実行委などが主催。慶應義塾大アート・センター土方巽アーカイヴのディレクター森下隆さん(67)が小浜市出身の縁で実現した。

 秋田県出身の土方さんは戦後、ヨーロッパの思想に影響を受けながらジャズダンスやクラシックバレエに打ち込んだ。60年代には性や暴力、70年代には老いや病、死などをテーマに、肌を多く露出するなど独創的な演出で人々に衝撃を与えた。

 舞台で実際に使われた高さ4メートルを超える白幕をくぐると、衣装の展示や舞台「肉体の叛乱(はんらん)」の映像が目に飛び込んでくる。高さ1・5メートルほどのドーム状の黒幕の中では、土方さんの舞台写真をまとめたスライドショーなどが放映されている。

 午前9時から午後8時まで。入場無料。9日午後1時からと16日午前9時からは、展示解説などのワークショップを企画。無料だが事前の申し込みが必要。問い合わせ、申し込みはパレア若狭=電話0770(62)2508。

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