すくすくと育つ県産第1号の子ヒツジと母ヒツジ=白山市瀬木野町

すくすくと育つ県産第1号の子ヒツジと母ヒツジ=白山市瀬木野町

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県産ヒツジ1号すくすく 白山・瀬木野町の畜舎

北國新聞(2018年2月21日)

 白山麓のヒツジ繁殖事業で、先月末に白山市瀬木野町の畜舎で生まれた県産第1号の雄が生後3週間たって、母親と元気に駆け回っている。一方で、例年にない寒波で死んだ子ヒツジもおり、酪農家らが寒さ対策を講じて成長を見守っている。
 繁殖に取り組む県立大や白山麓羊推進協議会によると、1月31日に1頭が生まれた後、2月5日に雄1頭、12日と15日にそれぞれ双子の雌雄が生まれた。20日に雌の双子が加わり、母ヒツジ5頭から計8頭が誕生した。3月中旬までに他の母ヒツジ5頭も出産予定となっている。
 飼育を担当する酪農家浦久美子さん(67)によると、最初に生まれた子ヒツジの体重は、5キロから9キロに増えた。すくすくと育っているが、後に生まれた3頭が低体温症で衰弱死しており、暖房用の赤外線電球を取り付けて対処している。
 石田元彦同大教授(65)は「寒さで一部のヒツジを失ってしまったが今後はうまくいく自信がある。白山麓のなりわいとして定着させたい」と語った。
 子ヒツジは白山麓で放牧後、雌は繁殖用に飼育を続け、雄は10月下旬にラム肉に加工して県内のレストランに売り込む。

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